第65回大阪府連大会 その1 2018.4.14 於・オーバルホール

【赤井隆史府連委員長あいさつ】

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主催者を代表して4点強調したい。

まず1点目、人権が軽視されている社会と云われて久しいが、私は人権が抑圧されている社会になりつつあるのではないかということを強調したい。優生保護法による不妊手術が話題になっている。その考え方というのは不慮な子孫の出生を防止する。つまり障がいを持った人がこの世に生を享けなくていい。不慮な子孫は繁栄させないという非常に差別的な考え方が「優生保護法」の考え方である。それが撤廃され、いま出生前診断という産む前に処置しようという風潮が拡がっている。私は人権が軽視されるのではなく、むしろ抑圧される社会を迎えていると思う。

国会では森友問題がクローズアップされています。財務省の文書改ざん問題が明らかになった。その前に、消し込んだ言葉の中に「森友の土地の特殊性」という文言が出てくる。これがネット上であそこは同和地区だとか籠池さんは被差別部落の出身だというのが拡散されている。まったくの嘘、デマ、でっち上げである。「特殊」という言葉がついただけで、連想させ飛び交う社会というのは部落差別を増幅させる社会である。

最近の政治情勢を見ると、忖度、改竄、虚偽答弁、隠蔽、教育の独立性を損なう事態などがあいつぎ、政治の信頼が底をつく状態。社会不安はこうしたときに増大し、人権が大きく後退している。このような情勢をしっかりこの大会で認識してほしい。

2点目は住民参加による社会の立て直しを求める部落解放運動の立て直しを進めたい。

一支部一社会的起業でしっかり地域を経営していこうという運動方針を確立してきた。つまり、皆さんの地域は皆さんで決める。それを府連ができるかぎり応援しようという仕組みを、ブロックを強化する取り組んできた。そうした実践を今大会で大いに論議してほしい。同時に部落差別解消推進法ができた。国会でこれからどのような運用をしていくか、実態調査の有り様が求められている。この法律を見たとき、そのヒントを地域で、大阪の地でどう繰り広げていくのか。それはまさに相談と調査である。相談については、それぞれの隣保館で総合相談事業を充実させていくこと。エコー共済の充実やフードバンク等々の活用を呼びかけ、しっかり応援していく。そのため資金を含め皆さん方と相談していく「絆ファンド」の創設を視野に入れ議論したい。同時にアンケート調査結果に出てきた大阪の部落は、高齢化が深刻である。その高齢者のほとんどが独り暮らし、孤立化が進行している。孤独死を避ける街づくりを提案していくため、府連として地域経営という視点を取り上げていきたい。

3点目の課題は、いよいよ55年目を迎える狭山第3次闘争への勝利という問題である。石川さんは24歳で逮捕された。当時ほとんど不就学で、弁護士と警察官のどちらが味方であるか判断がつかない中ででっち上げにより犯人に仕立て上げられた。そこに無知の問題があった。狭山事件の特徴は無知と差別が生んだ冤罪である。無知の問題は、石川さんが獄中で文字を取り戻すことのとりくみで改善された。もうひとつが差別の問題。1963年当時、狭山市の被差別部落への見込み捜査、差別が入り込んだことによってでっち上げられた。無知は自己努力で克服できた。しかし差別は55年が経った現在も解決していない。無実の石川一雄さんの再審の扉を開くことを大阪府連としてしっかり取り組んでいく。

4点目、未来の大阪を創造する年としたいということ。秋には大阪で万博があるかどうかが決定される。来年の6月にはG20というサミットが大阪で開催される。IRというカジノ法案がどうなるのか。そして、大阪市を無くす都構想の住民投票を行うのかどうかの分水嶺の年を迎える。大阪府連として態度を明確にしなければならないが、その政治決定の決め方に寛容さがないと思う。そういう意味で寛容さのある政治にどうコミットしていくか。包摂ではなく排除の論理が世の中を駆け巡っている。人権ではなく、暴力や抑圧を押し立てた政治勢力が出て来ている。これらに対抗していくため、来年の統一自治体選挙は非常に重要である。こうした政治決戦に勝利するという意味でも、来賓の各党の皆さんとしっかりコミットしながら、大阪に人権と平和の旗印をもういちど立ち上げる。以上4点を訴え主催者代表のあいさつにかえさせていただく。





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by hageguma | 2018-04-15 13:53 | 取り組みニュース | Comments(0)

池田市民の会/池田市民共闘/池田支部


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