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中山武敏著
「人間に光あれ」を読んで

 差別される経験の過酷さが予想をはるかに越えるものであること、そしてそれがあくまでも想像の域を出ていないことをも教えられました。差別はしないつもりでいても、それはつもりに過ぎないと自分の立ち位置を問われ、背筋を伸ばして読まざるを得ない一冊です。

 自伝とは言っても武勇伝じみたことは一切なく、そこにあるのは差別なき社会をひたすらに希求する真摯な姿であり、人権を守るべく立ち上がった中山先生はじめ弁護団の珠玉の言葉が散りばめられています。それらが実体験に基づいていることを疑う余地はありません。

 たとえば、「連帯とはイデオロギーの一致ではない。一人一人が仲間として助け合う大切さである」また「人間の可能性と可変性、人間の優しさを信じています」「わたしの今の夢は一つ一つの命が大切にされ、一つ一つの命が光り輝く社会が実現されること」「アイヌ民族の復権とは、民族としてのあらゆる誇りを回復するのが解放の道であって、アイヌの自覚を捨て去ることではない」「狭山事件は、部落差別を利用した悪質な権力犯罪として厳しく弾劾されなければならない」「差別された体験を持たない人にとっては、その体験のないことについて根本的な自己反省をしない限り、むしろ現実には差別する側に立ってしまうことが多いのである」等、枚挙に暇がありません。

 これほどの理不尽で過酷な経験の中でも激昂するのではなく研ぎ澄まされた理性と知識、温かい人間性を武器に闘っておられ、社会に対する希望を失うことがありません。それに反して警察や検察、裁判所等の組織が守ろうとしているものは何なのでしょうか。真実を覆い隠すことで権威や信頼を獲得できると考えているのでしょうか。いいえきっと、その中にも良心に突き動かされて行動する人がいるはずだと信じたいです。勇気をもって立ち上がった弁護団に呼応して、勇気を奮って正しい道を探求する人々が体制側にも出でくるはずです。

 中山先生のような方々が沢山おられる事実から人間も捨てたものではないと、慰めと励みを与えられました。 
(K.M)



「人間に光あれ」中山武敏著/花伝社

中山武敏ナカヤマタケトシ) (著/文

1944年福岡県直方市で出生。1963年福岡県立明善高等学校定時制卒業。上京し働きながら中央大学法学部法律学科二部(夜間部)に入学、1968年卒業、同年司法試験合格(司法研修所23期)。1971年弁護士開業(第二東京弁護士会)、狭山事件の2審が東京高裁でおこなわれていた1972年10月から狭山弁護団に加入。弁護団事務局長をへて、2003年12月から狭山再審事件主任弁護人。そのほか日弁連立法対策センター委員、東京大空襲訴訟弁護団団長、全国空襲被害者連絡協議会共同代表、重慶大爆撃訴訟弁護団、植村裁判東京訴訟弁護団団長、「軍隊を捨てた国・コスタリカに学び平和をつくる会」共同代表、「韓国併合」100年市民ネットワ-ク共同代表、「人にやさしい東京をつくる会」代表などをつとめる。



# by hageguma | 2019-05-11 01:16 | 事件の経過と真相 | Comments(0)

【パギやん吠える】狭山差別裁判 そして、ヨンニッパ 浪花の歌う巨人・パギやん(趙博)【人民新聞】


黄土通信 人生幸郎的パギやん日記

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松本治一郎のナナヒカリで運動と政界に一時期君臨した松本英一は、本当にアイヌ差別を我が事として捉えたことがあったのだろうか?その息子、松本龍にいたっては、ここに名前を記すのも悍ましい。松本英一が死んだ時、私は「カムイの天罰が下ったのだ」と心底思った。

なぜかくも趙博氏は<松本治一郎のナナヒカリ/その息子、松本龍にいたっては、ここに名前を記すのも悍ましい/松本英一が死んだ時、私は「カムイの天罰が下ったのだ」と心底思った>などと憎悪の悪罵を投げつけるのだろうか? 確証もなく思い込みによって…この記述は批判でもなんでもなくヘイトスピーチに類する悪質極まりないものである。


YWCAで開催した選挙演説会にも労組や解放同盟の動員はゼロだった。怒り心頭に発した私は、応援ライヴの途中で「松本!差別と闘うというのなら、順位を代わってやれ!」と吠えた。その時、大きな拍手をしてくれたのが、当時『解放新聞大阪版』の編集長・木野さん(故人)である。

紀野鉄男氏(故人)は大阪版記者で編集長ではなかった。当時の編集長は塩谷氏から辻氏に代わっていた。名前すら間違っている。参議院選挙の名簿順位は社会党が決めており解放同盟に責任転嫁している。問題は自治労や日教組、私鉄総連など大単産出身者を上位にしている社会党にあって解放同盟と松本氏に八つ当たりしていることだ。




# by hageguma | 2019-04-25 13:49 | 事件の経過と真相 | Comments(0)