第32回三者協議 / 5・23に参加したのなら最後までデモ貫徹しょう!

 32回目の三者協議が5月10日行われ、その報告が狭山事件再審弁護団~部落解放同盟中央本部~大阪府連のルートで通信されましたので通知・報告します。
 そして、せっかく高い旅費を使って5・23狭山市民集会に結集参加する際には、斜に構えた"口先"だけのパフォーマンスだけではなくて、高検・高裁アピール、前段コンサート(中川五郎さん)、日比谷野音の舞台からではなく集会場で集会参加し、大阪府連と大阪府民共闘の仲間の隊列で最後までデモ(常盤橋公園)を貫徹しよう! 個人的行動(自分のみが狭山をリードしているみたいな思い上がり)は厳に慎みたい!
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第32回三者協議について(報告)
部落解放同盟中央本部



(1)流王報告書の提出(3月2日)~開示された航空写真を分析

 「山と畑の間の低いところ」(自白)と「溝」(鞄発見地点)はまったく違う弁護団は3月2日に、流王英樹・土地家屋調査士による調査報告書等を新証拠として提出しました。第3次再審で提出された新証拠は191点になりました。提出された流王報告書は、証拠開示された事件当時の航空写真をもとに、鞄発見現場が鞄を捨てたという石川さんの自白と食い違っていることを明らかにしたものです。

 2015年1月23日に東京高検にある証拠物の一覧表(領置票)が開示され、事件当時の1963年5月5日に警察が現場一帯を撮影した航空写真112枚の存在が判明しました。弁護団はさらに開示請求し、2015年3月18日に航空写真112枚が開示され、弁護団は開示された写真ネガを接写しました。この航空写真112枚の中には、事件直後の5月3日の山狩り捜査でゴム紐(被害者が鞄を自転車の荷台にくくりつけるのに使っていた荷掛け紐)が発見された場所が記されていました。また、開示された航空写真には、6月21日に鞄が「発見」された場所や教科書発見現
場の周辺が写っているものも含まれていました。

 流王・土地家屋調査士は、弁護団の依頼を受けて、これら航空写真を分析するとともに、狭山現地での測量もおこない、事件当時の地形なども調べました。
 そのうえで、石川さんの自白調書、鞄発見のときの警察官作成の実況見分調書にくわえて、2010年に証拠開示された鞄捜索報告書(6月21日に鞄を発見した際の捜索の報告書)や取調べ録音テープのやりとりなどをもとに、自白の鞄処分地点と実際の鞄発見地点、警察官らが最初に捜索した場所を、開示された航空写真上に特定しました。その結果、鞄発見地点は石川さんの自白した鞄処分地点と大きく食い違っていることを明らかにしたものです。

 石川さんの自白では、山(雑木林)の中に入ってゴム紐を放り投げ、その近くの「山(雑木林)と畑の間の低いところ」に鞄を投棄したとなっています。自白調書添付図面では、「みぞ(溝)」と書かかれた波線と並行に、その南側に線が引かれ、その線上に「かばん(鞄)」と書かれています。また、証拠開示された取調べ録音テープのやりとりでは、鞄処分地点は、ゴム紐発見地点から北側の畑の方へ降りていったところとなっていますが、流王報告書は、事件当時、ゴム紐発見地点あたりは、北に向かってじょじょに低くなる傾斜地であったことを現地での測量や現在の団地ができる前の航空写真などの分析にもとづいて明らかにしています。そして、ゴム紐が発見された場所から畑の方へ「降りていった」ところに山(雑木林)と畑の境界を少し掘った「山と畑の間の低いところ」があり、ここが自白の鞄処分地点なのです。

 一方、鞄発見場所は、警察官の実況見分調書にもとづいて、自白調書で「みぞ」と書かれた場所であることを流王報告書は特定しています。鞄発見場所は、自白の鞄処分地点と32.4メートル以上離れています。さらに、この鞄発見場所の溝は久保川と呼ばれるれっきとした水路であり、自白の鞄処分地点である「山と畑の間の低いところ」とは明らかに違います。鞄は石川さんが自白した場所とはまったく違う場所から発見されているのです。今回の新証拠によって、鞄は自白にもとづいて発見された「秘密の暴露」(犯人しか知らないことが自白で明らかになったこと)に当たるとした有罪判決(寺尾判決)が誤りであることが明らかになったといえます。

 そもそも、石川さんの自白は、はじめ教科書は「かばんごとおっぽうっちゃった」「自転車の紐も一緒におっぽうっちゃった」と、鞄に教科書を入れたまま捨てたことになっています。それが、同じ6月21日の2回目の自白調書では、「よく考えてみたら思い違い」で、「本は鞄から出して……そのそばへ放り出し」たと、別々に捨てたように変わっています。

 2010年に証拠開示された取調べ録音テープのやりとりでは、警察官に鞄の中身を入れたままかどうかと聞かれ、石川さんは、「入れたまま」と実際の発見状況と違う答えをしています。それに対して、関巡査から「本や何かあったんだ」と言われて、石川さんは「あったの?」と聞き返しています。そして、関が「うん」と答えると「それじゃあ知らねえよ」と言っています。さらに警察官に「鞄、出して埋めたのか、鞄だけは別に埋めたのか?」と聞かれて、石川さんは「鞄はすぐそばにありますよ、そいじゃあ」と答えています。「そいじゃあ」という答え方に、石川さんが鞄、教科書の捨てられていた状況について、まったく無知であり、鞄を捨てたという体験を述べたものではないことが表れています。

 真犯人ならこれらの捨て場所を忘れたり、間違ったりすることは考えられません。
 すでに自白しているのですから、嘘をついて鞄の捨て場所をごまかす必要もないはずです。石川さんが、鞄とその中の教科書・ノート類が別々に捨てられていたという状況を知らなかったということは、石川さんが犯人でないことを示す「無知の暴露」です。捨てられた状況を知らず、鞄は教科書と一緒にあるものと考えていた石川さんが、警察官の誘導によって別々に捨てたように自白させられていったのです。鞄発見は「秘密の暴露」ではなく、むしろ、ねつ造の疑いがあるといわねばなりません。

 今回、開示された当時の航空写真上に、土地家屋調査士という専門家によって自白の鞄処分地点が特定され、実際の発見場所とまったく違う場所であること、自白が虚偽であり、「鞄発見」が自白にもとづいて物的証拠が発見された秘密の暴露とはとうてい言えないことが明らかになりました。
 寺尾判決は、鞄、万年筆、時計の3物証を、自白にもとづいて被害者の所持品が発見されたとして有罪の根拠としています。第3次再審で、万年筆については、下山鑑定、川窪鑑定によって被害者のものではなく、脅迫状訂正に使われた万年筆でもないことが明らかになりました。さらに今回、鞄についても開示された証拠によって、自白通り発見された「秘密の暴露」とはいえないことが明らかになりました。腕時計については、バンド穴の使用状況から被害者が使用していたものでないことを専門家の報告書で明らかにされており、寺尾判決が有罪の根拠とした3物証がすべて崩れたと言えます。東京高裁は、事実調べをおこない、狭山事件の再審を開始すべきです。

(2)弁護団が証拠開示についての意見書を提出(4月7日、24日)

 検察官が証拠開示についての意見書を提出(4月27日)、弁護団が検察官に再反論する意見書提出(5月9日)~財布・手帳、「少時」、自白の経過等に関する証拠開示が必要弁護団は、この間、財布・手帳に関わる証拠開示を求めてきました。検察官は開示の必要性がないとする意見書を提出し、弁護団は2月6日付けで反論書を提出していました。2017年2月8日に開かれた第31回三者協議で、さらに弁護団から書面を提出し、それをふまえて検察官は回答するとしました。

 家族や級友によれば、被害者は、青色のチャック付の財布とルーズリーフ式の手帳を持っていました。しかし、事件後の捜査で、これら財布と手帳は発見されませんでした。一方、被害者の家に届けられた脅迫状には、高校の身分証明書が入っていました。
 石川さんの自白調書では、チャック付の財布については「盗っていない」「知らない」と述べ、身分証明書については、「三つ折り財布」から被害者の写真のついたものを取り、「三つ折り財布」は「どこかで紛失した」ということになっています。

 第2審の裁判で弁護団は、こうした石川さんの自白は不自然で、石川さんが犯人ではないことを示していると主張しましたが、東京高裁の寺尾判決は、自白は必ずしも真実を語っておらず、無実を示しているとはいえないとしました。そして、身分証明書は手帳に入っていたと認定したうえで、被告人(石川さん)は、手帳のことを「三つ折り財布」といっており、身分証明書の入った手帳を奪ったことは疑う余地がないと決めつけています。また、寺尾判決は、石川さんが手帳を燃やすなどして証拠隠めつした疑いがあり、「紛失した」というのは、わざといいかげんな供述をしたものと認定しているのです。石川さんを犯人と決めつけた不当判決というほかありません。

 弁護団は4月7日付けで、財布・手帳関係の証拠開示の必要性について意見書を提出するとともに、被害者が身分証明書をどこに入れていたかにかかわる捜査書類や被害者の手帳・財布について、捜査当局がいつ、どのような情報を入手したのかに関わる捜査書類、自白に出てくる「三つ折り財布」についての裏付け捜査や関係者への聞き込みの捜査書類などの開示を求める証拠開示勧告申立書を提出しました。

 今回の意見書で、弁護団は、身分証明書が手帳の素通しになっているところに入っていたという寺尾判決の認定は家族や級友などの供述と食い違っており、自白に依存した認定であること、取調べ録音テープで、被害者が手帳を持っていたことがまったく語られず、被害者がチャック付財布と手帳を持っていたという認識が石川さんにはまったくないこと、取調べテープには「三つ折り財布」という石川さんの言葉も出てこないことなどを指摘しています。

 これに対して、検察官は4月27日付けで意見書を提出しました。検察官は、寺尾判決の認定を前提として、証拠開示の必要性がないとするものでした。弁護団は、これに対して、5月9日付けで意見書を提出しました。身分証明書は脅迫状に同封され被害者方に犯人が届けているものであり、犯人であれば、必ず手にしたものであり、身分証明書がどこに入っていたか、被害者からどのように奪ったかを体験として知っているし記憶しているはずです。寺尾判決は、身分証明書は手帳に入っており、石川さんがそこから取り出して脅迫状に同封したと認定していますが、石川さんの自白では一貫して財布から取ったことになっており、取調べ録音テープでも財布しか出てきません。被害者が持っていたチャック付の財布とルーズリーフ式手帳は形状も特徴も違うものですから、有罪判決の通り、石川さんがこれらを奪った犯人なら、財布と手帳を区別して被害者の2つの所持品を奪い、手帳から身分証明書を取り出したことを体験として語れるはずなのに、それがまったく語られていないことが重要なのです。

 さらに、弁護団意見書は、被害者が身分証明書を手帳に入れていたという寺尾判決の認定にも客観的根拠がなく、疑問があること、手帳や身分証明書についての捜査情報にあわせて石川さんの自白がつくられていった疑いがあることを指摘し、証拠開示が必要であることを詳細に明らかにしています。財布・手帳と身分証明書奪取についての自白の疑問は、脅迫状を届けたという自白にも及びます。取調べ録音テープや浜田鑑定、脇中鑑定で明らかになった石川さんの無実を一層明らかにするために財布・手帳関係の証拠開示は必要です。

 一方、「少時」関係、犯行動機、自白にいたる経過に関わる証拠開示について、検察官は、関連性・必要性がないとする意見書を2月1日付けで提出したのに対して、弁護団は、4月24日付けで、反論の意見書を提出しました。
 脅迫状に書かれた「少時」について、取調べ録音テープで石川さんは、「ショウジは漢字じゃなかった」と言ったり、「少時」と書いた理由の説明を求められても「構わず書いた」としか言えなかったりしています。弁護団意見書は、新証拠である取調べ録音テープのこうしたやりとりから、石川さんが脅迫状・封筒に書かれた「少時」の意味についてまったくわかっておらず、体験を述べたものではないことが明らかであることを指摘しています。「少時」という宛名は一般的にはなかなか特定できない特異な内容ですが、真犯人なら説明できるはずのものです。殺害の単独犯行を自白したあとで、脅迫状を書いたときになぜ「少時」と書いたかを隠す必要はありません。

 それで情状がよくなるわけではないからです。「少時」の説明ができないことが石川さんの無実性を示すかどうかの判断のために、関連する捜査資料の開示が必要だということを弁護団は主張しています。
 また、取調べ録音テープで、6月20日の自白開始直前の取調べで3人の警察官が「脅迫状を書いたことは間違いない」「どういう訳で書いたか供述義務がある」と自白を迫り、その後に、地元の関巡査との人間関係を利用した自白に追い込む取調べがおこなわれたことが明らかになりました。また、石川さんは自白に落とされる直前に拒食し、医者にかかっています。関巡査は法廷で、6月20日の取調べで「飯食わなきゃ駄目だ」と言うと、石川さんが「飯食わなきゃやせちゃうから、そしたら俺頭をぶっつけて死んじゃうから」と自暴自棄になっていたことを証言しています。虚偽自白がつくられる背景にこうした取調べの経緯があったのです。当時の石川さんが肉体的・精神的に疲労困ぱいしていたことを裏付けるカルテや捜査資料などの開示が必要だと弁護団は主張しています。

(3)第32回三者協議(5月10日)

2017年5月10日、東京高裁で第32回三者協議がひらかれました。東京高裁第4刑事部の植村稔裁判長と担当裁判官、東京高等検察庁の担当検察官、弁護団からは、中山主任弁護人、中北事務局長、横田、青木、近藤、平岡、福島、山本、小島、指宿の各弁護士が出席しました。
 財布・手帳関係の証拠開示については、弁護団が提出した意見書について説明し、とくに被害者の姉の証言からも同種の手帳を入手していたことが明らかで、何らかの捜査資料があるはずと強く開示を求め、裁判所も検察官に弁護団の意見をふまえての検討を求めました。

 弁護団が4月24日に意見書を提出した脅迫状宛名の「少時」関係、犯行動機関係、自白の経過関係(自白する前後の石川さんの健康状態を示す資料)の証拠開示については検討中としました。
 弁護団からは3月2日に提出した流王報告書の意義について説明しました。
 検察官は前回の三者協議で下山鑑定、川窪鑑定について反論、反証の方向で検討するとしていましたが、下山鑑定については反証を準備していることを明らかにしました。また、川窪鑑定についてはまだ見通しを示せないとしました。弁護団は出された反証に対して再反論し、下山鑑定、川窪鑑定の意義をさらに積極的に主張していくことにしています。

検察官は、弁護団の提出した森鑑定や流王報告書などそのほかの専門家鑑定についても反論するとしており、わたしたちは、先行的に新証拠の意義を学習し、広く宣伝することが重要です。
 また、財布・手帳関係の証拠開示については、その重要性、必要性について検察官を追い詰めています。脅迫状宛名「少時」関係や自白の経緯にかかわる証拠開示もふくめて裁判所が開示を勧告するようさらに世論を大きくしていかなければなりません。

 わたしたちは、下山鑑定、川窪鑑定、森鑑定、魚住鑑定などの新証拠によって、石川さんの無実が明らかとなっており、寺尾判決が完全に崩れていることを広く宣伝していく必要があります。全国各地で、狭山パンフや取調べ再現DVDを活用し、これら新証拠や取調べテープについて学習・教宣を深め、事実調べ・再審開始と証拠開示を訴えていきましょう。

 次回の第33回三者協議は7月下旬におこなわれる予定です。これにむけて、徹底した証拠開示と事実調べを実現するために、さらに世論を大きくしていきましょう!
 5・23市民集会に積極的に結集するとともに全国各地で取り組みをすすめましょう。

                                              以 上






中島みゆき 「世情」の歌詞の解釈 

 

 実際の歌はこのビデオからお聞きください 幕末の志士たちの心情を歌った曲

 

歌詞 中島みゆき
作曲 中島みゆき

 

世の中はいつも 変わっているから
頑固者だけが悲しい思いをする。


変わらないものを 何かにたとえて
その度 崩れちゃ そいつのせいにする

※シュプレイヒコールの波、通り過ぎてゆく
  変わらない夢を、流れに求めて
  時の流れを止めて、変わらない夢を
  見たがる者たちと、戦うため※

世の中はとても臆病な猫だから
他愛のない嘘をいつもついている。


包帯のような嘘を見破ることで
学者は世間を見たような気になる

※くりかえし 4回

解釈

世の中の人たちは 刹那的に自分の欲望を満たそうと行動しているから、

世の中の真理とは何かを考え、世の中はどう変わっていかないといけないかを追求し、

まっとうに生きようと正義をつらぬこうとする頑固者たちは、いつも世の中の人から反対されたり、裏切られたりして、悲しい思いをする。

世の中の人たちは、自分たちの刹那的で動物的な欲望から発していることなのに、それをキレイな夢に置き換えて、達成しようともがくけど

なかなか達成できないとわかると、他の人たちや政治家や国など、結局、世の中の他人事のせいにしてしまう。

 世の中の人は「戦争をやめよう、政治を変えよう」などとその時のキレイごとをシュプレヒコールのように言って、あたかも他人事のように言うけれど、決して自分の心から変えようとはしない。

この世の真理は何か、みんながまっとうに生きれる道は何か、を考え、追求している人たちはその時代の流れにあわせて 変えていくことに、自分なりにもがき苦しみながらも挑戦しつづけている。

 それでも世の中には、時代のまっとうな進化の流れを止めて、今までどおりの生活をそのまま続け、刹那的な欲望をまた満たそうと夢見る人たち が多いけれど、実は 自分自身の心にもそういう一面が顔をのぞかせるときもある。
そんな変えられない世の中の人たちや自分自身の中からわきおこる刹那的な欲望とも戦わねばならない。

 世の中の人たちはだいたいが臆病で、自分だけが孤立し、異端視されて非難されるのを避けるため、他愛ないウソをつくし、また自分の欲望をさらけだして利己的に行動して いると思われるのは恥ずかしいから、そんな欲望を隠そうと、また他愛ないウソをつく。

 でも学者やマスコミの多くの人は、そんなウソをついている世の中の人たちの利己的な欲望を暴いたり、見つけ出して、まるで世の中のことは全てわかってるかのような気になっている。
http://nvc.halsnet.com/jhattori/Spirits/NakajimaMiyukiSejyou.htm
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Commented by 田中正勝 at 2017-05-13 16:06 x
5.23の狭山市民集会には参加できませんhが、5.18なんば駅前での狭山行動で「石川さんの無実」を訴えてきたいと思います。参加できる方があればご参加ください。一つひとつの積み重ねが再審勝利につながると信じています。
by hageguma | 2017-05-13 10:26 | 情報 | Comments(1)