【10・28】狭山市民集会で思ったこと【日比谷野音】

冤罪事件を繰り返すのは警察学校でのカリキュラムが問題! 民進党・社民党の議員は国会で厳しく追及を!

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 本当に冷たく厳しい雨だった……。大島花子さん(故・坂本九さんの娘さん)の前段コンサートが終わり、市民集会が始まる直前から本降りになった。参加者は直ちに用意していた傘・合羽・ポンチョなどで防ぐ。しかし、折から東京は気温が下がり、そこへ追い打ちをかける冷たい雨の仕打ち。滴り落ちる雨水が、全身をずぶ濡れにし、靴の中までぐしょぐしょになった。足から膝までが冷えてだんだんと感覚を失っていった。高齢者や病を持つ人たちをはじめ残念ながらデモ行進を諦めた。それでも目前に迫る「勝利」を固く誓って集会には最後まで熱心に耳を傾けた。

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 毎回、市民集会には衆参国会議員が連帯あいさつを行なう。今回も民進党から小川敏夫参議院議員(民進党参議院議員会長、第89代法務大臣、弁護士、裁判官、検察官)、福島瑞穂参議院議員(社民党、狭山弁護団弁護士)が出席していた。前日に星稜会館で開かれた第二次中央行動集会には、共産を除く自民・民進・公明・社民・維新(※自由はメッセージ)参国会議員が出席していて、10/28に衆院法務委員会で審議が始まった部落差別解消法案可決の決意を誓った。
 「狭山」と「解消法案」とテーマが違うとはいえ、同じ「差別と人権」の問題である。これまでの冤罪事件の反省から取り調べの可視化法案(刑事司法改革関連法)が成立したが、完全可視化でなく捜査側の恣意的な録音・録画で供述が操作され巧妙に冤罪を捏造する懸念が生じている。

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 今回は石川一雄さんに連帯して、足利事件の菅家利和さん、布川事件の桜井昌司さん、志布志事件の川畑幸夫さんが登壇し、警察の取り調べの悪どい手口(自供=脅しと擁護で心理的揺さぶりをかけ落す)ついて語った。こうした冤罪被害者たちの体験を、自己宣伝だけのあいさつで帰ってしまう国会議員たちには一向に届くことがない。布川事件の桜井昌司さんは以前に「法務大臣までしていて何をしていたんだ!」と、怒りの言葉を発しているほど。
 せっかくの可視化法案も可視化はほどほどで司法取引や通信傍受など警察・検察の都合のよい法律にされてしまっている。
 そもそも、この国で人権蹂躙の冤罪事件が繰り返されるのは、警察や検察官を育てる中で「人をみたら犯人と思え」とする反人権の捜査・尋問の教育が徹底して行われているから他ならない。この点を国会審議で国民の前に暴き、改善させていかないかぎり、狭山事件の石川一雄さんと同様に冤罪被害者を今後も生み続けていくことだろう。警察や検察にとって真実の解明は本義ではなく、一件の事案を速やかに処理することを目標としているからだ。【M】


冤罪、防げるか 刑事司法改革関連法が成立
ⓒ日本経済新聞 2016/5/27 18:00 http://www.nikkei.com/article/DGXZZO02796720W6A520C1000000/

本当に大丈夫?「刑事司法改革関連法案」3つの不安
ⓒJWAVE 2016年04月30日 http://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/04/3-20.html

狭山事件、再審求める集会に3000人 弁護団「誘導の自白明らか」
ⓒ埼玉新聞 2016年10月29日(土) http://www.saitama-np.co.jp/news/2016/10/29/10.html

d0007721_1153051.jpg 狭山市で1963年、女子高校生=当時(16)=が殺害された狭山事件で無期懲役となり、服役後に仮釈放された石川一雄さん(77)の再審を求める市民集会が28日、東京都内で開かれ、支援者ら約3千人が参加した。弁護団は8月、石川さんの自宅で見つかった万年筆が「被害者のものではない」ことを裏付ける鑑定書を東京高裁に提出しており、支援者らは「石川さんの見えない手錠を外そう」と決意を新たにした。

 集会では石川さん夫妻が登壇。石川さんは万年筆の鑑定結果に触れ、「万年筆/闇夜切り裂く/鑑定で/科学の力で/司法を咎める」と詠んだ歌を披露。「人はうそをつくが物はうそをつかないことを、万年筆が物語っている。今度こそ司法を動かさなければいけない」と無実を訴えた。妻の早智子さんは「科学の力が確定判決を打ち破り、再審が開始されると信じている」と呼び掛けた。

 弁護団の中山武敏、中北龍太郎の両弁護士は、第3次再審請求によって検察官から185点の証拠が開示されたと報告。取り調べ録音テープから「取り調べ時の誘導によって自白がつくられたことは明らか」などと主張した。

 集会には、冤罪(えんざい)となった袴田事件の袴田巌さんの姉秀子さん、布川事件の桜井昌司さんらも駆け付けた。集団アピールでは、判決確定から42年間、事実調べが行われていない実態を問題視。東京高裁が検察官に証拠開示を勧告し、事実調べを行うよう求めるなどの決議を行った。
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by hageguma | 2016-10-31 12:09 | 事件の経過と真相 | Comments(0)